長沼精肉店ストーリー 美味い、人気があるだけでは勝ち残れない

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裕士長沼

長沼精肉店 長沼 裕士 加須市の老舗のお肉屋さん。かぞブランド認定&コロッケグランプリ メンチカツ部門 金賞受賞のメンチカツを筆頭に 色々なお惣菜が数多く並ぶお店の店主です!!

長沼精肉店の名物といえば

全国コロッケグランプリで

これまでに2度金賞を受賞した

メンチカツです。

今回そんなメンチカツの今日までを

今まで誰にも言ってこなかった秘話を含めてご紹介します。

【はじめに】

長沼精肉店の創業者である 長沼富治(ながぬま とみじ)より

代々受け継がれている秘伝の長沼のメンチカツ。

地元の方々に愛され、長い間1番人気お惣菜として

長沼精肉店にはなくてはならない存在となっています。

近年では、

・テレビドラマでお店がロケ地となり、メンチカツもそのまま起用

・星野源さんパーソナリティのラジオで「長沼精肉店」を取り上げ放送

・全国のコンテストで金賞を2度獲得(2013、2017年)

・地元加須では市公認の【加須ブランド】に認定

ありがたいことに、年々注目度が上がっているなと、実感しています

そのメンチカツがここまでにたどり着くには、半世紀以上の

物語(ストーリー)があります。

どうぞお付き合いください。

【長沼メンチカツの誕生〜誰もやっていなかったこと】

 

皆さんはメンチカツにどんなイメージがありますか??

もっと具体的になると、「ひき肉」にどんなイメージがありますか?

多く方がそうだと思いますが、余った肉(成形したお肉の切れ端)

をミンチしているというイメージがあるかと思います。

そこに類似して、『メンチカツは余り物で作る』といった

タブーのようなものがありました。

(今もそうしているところが多いかもしれません)

肉屋は大きな塊肉を仕入れ、その塊肉を成形し、

精肉として販売します。

その時にどうしても

精肉としては販売できないモノが生れます。

要はお金にならない部分です。

もちろんそ分も仕入れの重さに入り、

お代も支払っているので

精肉だけを販売しようとすると

原価がめちゃくちゃ上がります。

ということは結果的に

販売価格もあげなければならなくなります。

これだと、お店にとってもお客様にとってもいいことなしですよね。。。

(俗に牛カルビと云われているものは

約50%が成形時にでる精肉として

売り物にならない部分だったりする)

なので原価率を仕入れた値段へと近づけるために

(仕入れ値に近い値段で販売できるように)

売り物にならない余り物を別の形(お惣菜)にして販売する

その方法が『メンチカツ』だったのです。

それは致し方ないことであり、精肉店の工夫でもあります。

精肉からお惣菜に形を変えて美味しくお客様に提供するのは

『無駄を出さない』という点でもプロの考え方なのです。

初代 富治の時代当時(50年以上前)は、

精肉店が作るメンチカツはその傾向が強く

味に人一倍うるさかった富治は世のメンチカツを

『当然余り物で作ったって、美味しくない。』

そこで誰もやったことがなった、他のお店とは違ったやり方で

『メンチカツ』を作ることにしたそうです。

それは『メンチカツ』のために

仕入れる肉を考え、

そのために、精肉を仕入れ

余り物ではないメインを使い

『メンチカツ』を考案したのです。

そんなこと?という感じですが

余った肉で作らない『メンチカツ』は

誰もやったことがなかったのです

今までにないメンチカツがこうして誕生しました。

その結果

メンチカツは、バカ売れ

一気に長沼のメンチカツが知れ渡り

当時の長沼精肉店は

職人を8人も雇って毎日フル回転していたそうです。

【長沼精肉店メンチカツの危機〜僕がお店を継いでから】

 

約10年前、脱サラをし、家業を継ぐことに

東京の商社でバリバリの営業をしていた僕は

当時は一応、日本で最先端の情報を知っていたと思います。

まだ、インスタやツイッターも流行っていなくて

ユーチューバーという言葉の浸透も全然ない頃

僕は東京で得たSNSのノウハウを駆使して

SNSを広告媒体として活用する、販売促進に力を入れていました

埼玉県加須市のお店で

そのような方法で販売促進をしているところが

当時は少なく、

少し活動しただけで効果が出て、

売り上げが面白いほどに倍増。

僕は、この事に調子に乗って

何をやってもうまくいくと思い、

長沼精肉店、富治、そして親父が長年に渡り育て、守ってきた

『メンチカツ』という商品に手をつけてしまったのです。

近頃のお肉の美味しいの定義は、

『柔らかい肉が美味しい』とか

『とろけるジューシー』とか

『脂がのってておいしい』とか。

そこで『メンチカツ』に使っている肉の

見直しをすることにしました。

後継者問題などでなかなか手に入りずらくなった

『濃厚な味が特徴で、肉質は食べ応えのある肉』

から

『肉質が柔くジューシーな肉』

へ変更をすることにしたのです。

これで仕入れの心配をする事もなく

現代の人の口にあったメンチカツへ生まれ変わることができたのです。

これでより一層売れると私は素直に感じていました。

実際に生まれ変わったメンチカツ

現代の人の口に合わせて作った『メンチカツ』の

売り上げは!!

なんと日に日に減少。。。

今まで来ていた常連様の来店機会も

明らかにかなり減ったと感じるぐらいになってしまっていました。

こんなはずじゃないのに、、

何が間違っていたんだろう、、、

自問自答を繰り返していました。

その理由を、親父、お袋はもちろんわかっていました。

今までと肉質が変わり味も変わってしまった

『長沼精肉店のメンチカツ』じゃ無くなってしまったのです

実は、僕はとんでもない過ちをしてしまっていたのです。

なんと変更した、その肉こそ

初代富治が、

絶対に!弟子にも教えなかった材料であり、

『長沼精肉店メンチカツ』になくてはならない

長沼本家家族だけしか知らない秘伝の材料だったのです。

 

続く。。。

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